セルフトートとは

言語A(文学)

 

日本人の生徒さんが少ない学校では、言語Aの受験がセルフトート(self-taught)と呼ばれる独学になるのが一般的です。しかし、セルフトートの生徒さんについても、IB本部は、チューター(家庭教師)と一緒に受験準備を進めることを強く推奨しています。

チューター選びについては、学校がチューターを探してくれる場合もありますが、日本人の生徒さんが今までにいなかった学校や、新設校などでは、「生徒さんが自分でチューターを探してください」と言われるかもしれません。学校に直接通える現地在住のチューターにこだわる学校がある一方で、オンライン・チューターでも全く構わないという学校もあります。

自分でチューターを探す場合は、IBの最新の履修・受験要項に精通している人を選びましょう。セルフトートは「言語A:文学」でしか受験できないのに、以前、私のところに相談に来られたある生徒さんは、別のチューターの方と一緒に「言語A:言語と文学」というセルフトートでは受験できない別の科目の過去問を使って受験準備をしていました。そのチューターの方は、超名門大学に在学中の大学院生の方だったそうですが、IBのことは、あまりよくわからないままチューター役を引き受けられていたようです。「言語と文学」の過去問を使った受験勉強が100%無駄だったとは言いませんが、後から間違いに気づいた生徒さんは、かなりショックを受けている様子でした。このようにIBの日本語には、セルフトートで受験できる言語A「文学」以外の科目もあるので気をつけてください。

また、ここ数年はコロナ騒動の影響もあり、毎年、受験要項の一部が繰り返し変更されてきたことも注意点です。つい最近までは正しかった情報も、すでに変わっているかもしれません。現在、IB認定校に所属している現役教師の私でさえも、来学年の受験が一体どうなるのか、まだはっきりとはわかっていないくらいです。外部のチューターの人たちにとっては、最新情報の把握がさらに難しいでしょう。

このような状況なので、すでにチューターがいる生徒さんも、履修や受験の細かい規定については、必ず学校のセルフトート担当の先生やIBコーディネーターの方と一緒に確認するようにしてください。またできれば、IB日本語教師どうしで横のつながりを持っている人、IBのワークショップにも参加している人をチューターに選んで、正しい指導を受けてください。

また、履修内容についても、翻訳で読む世界文学については、すべての言語の生徒さんが共通の作品を学ぶと決めている学校もあります。チューターの人と別の作品で勉強を始めてしまって、後から作品を変えるはめにならないよう、作品選びの際には学校に条件を確認してください。いずれにせよセルフトートの生徒さんの場合、履修内容に責任を持つのは、チューターではなく生徒さん自身と学校なので、チューターがいる場合も、学校のセルフトート担当の先生やIBコーディネーターの方の説明は、一言も聞きもらさないようにしましょう。また学校からの指示がチューターの人にもきちんと届いているのかどうか、生徒さん自身が確認するようにしてください。

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